教室には、幼児や低学年の子どもたちが、自分から学びたいといって来てくださることがあります。
不思議です。
子どもたちは母語ですら発展途上です。まして、外国語となると、どういうものかわからないだろうに。いつ何をきっかけに、英語を学びたい思うのでしょう。
いやもちろん、やってみたらチャンツがあったりゲームがあったりで、とっても楽しかったから続けたい♥ っていうのは判ります。実際、教材はそう思っていただけるように作ってあるので、やってみれば楽しいはず。でも、きっかけはどうであれ、以後、ほんとうに英語に目覚めたとしても、やはり、子どもたちの中で英語はどう動機づけられているのか、ホント不思議です。
ところで。
「レッスン」といえば、講師の役目は教えることだと思われるでしょうか。
わたしの個人的なイメージでは、伴走者です。
「教える」部分は、なんといっても教本やCDといった教材が肝心だし、発達年齢にあわせ、どんな内容をどんなふうに盛り込んでいくかの骨組み初め、どう入れ込んでいくかの教授法などは、すでにECCが担っています。この要の部分はしっかり組まれています。
だからこそ、わたしの役目は子どもたちの意識を、「全然できない」ゼロ水位から「あ、できるかも!」という7割にまで引き上げることにあります。もともとがゼロなので徐々に積み上げていくしかないのですが、子どもたちが自分で「ムリ」と見切りをつけて練習に参加しようとしないときに「7割までしっかり導く」ことの重要性をよく思うのです。
そのプロセスを、ひとりひとりにどう提供するのか。
そこで四苦八苦するのが、この仕事の醍醐味です。
子どもたち、7割まで引き上げたら、あとはもう自分で滑り出します。
使いたくて、喋りたくてしかたがない心境になるらしい (※)
このあたりの変化はホント面白いです。
それこそ、態度が激変するゲンキンさには苦笑するほどです。
ここに外国語を学ぶことの苦労と喜びとのギャップが潜んでいるのではないでしょうか。
大人もまた、同じです。
絶望しかけているときに、もしかしたら道が開けるんじゃないか?と、希望の光が射してくることが、仕事でも学習でも大事なんでしょうね。
ぜひ、7割の自信を築きたいものです。
レッスンだけでなく、自分に必要な、いろんな分野においても、ぜひ。
うむ・がむばろう。
(※もちろん、すぐまた忘れますよ。忘れたものを、また引っ張り出して覚え直すんです。
英語の学習は、特別なことなど何もなく、大人も子どもも、永遠にこのくり返しです。
しかたがないんですよね^^;)